家族を食べさせていくのは、大変だ

これは、山本文緒の恋愛長編小説だ。最近、全く小説を読まず、仕事や語学関係ばっかりだったので久し振りに、文庫本を開いた。実は、この本は、昔の彼女(ミラノ時代のほぼ一回り年齢の違う留学生)にもらったが読んでいなかったものだ。余りにも秀逸で意味深な題名にたじろぐのと、殆どこのタイトルのようなせりふを当人に言われたことがあるから。

で、読み始めると、余りの面白さに、ドキドキしながら頁をめくり、あっという間だった。山本文緒と言えば、恋愛中毒(薬師丸ひろ子でTVドラマにもなった)で有名だが、読後感は似ている。普通の人生、恋愛感を持っていても、一旦、道を踏み外すと、一気に崩れてしまうこともある。それは珍しいことでもない。日常に潜む危うさを浮き彫りにする内容だ。こういうのを読んでいると確かなものって何なんだろう、と思ってしまう。

また、嘘みたいな話だが、今日、家具の店に家内と行った時に笑いながら、2、3日前の夢の話をされた。突然目の前に、「浮気相手」が、登場し、息子と息子の友達が一緒に居る。「いつから付き合っているのっ!」と家内が詰問したら、「15年前くらい」と答えられ、じゃあ、この子が出来たときから、みたいなことを思って起きたらしい。家族を食べさせていくのは、大変だ。

五夜神

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